58th勝田全国マラソン レポートその4

レースは、残り1/3。
30km地点を過ぎたあたりコースは、曲がりくねる。
確かに、走りながらじんわり、鈍く身体が重くなるのを感じた。

5km毎、距離ごとに腕に巻いた3時間半ゴールのタイムバンドと
実際の時間を見比べて、走る。

サブ3.5に達成する自信はあったが、
ここまで、来たからには3時間20分を切りたいこだわりがあった。

それが、31km、32km、33km…と過ぎる度に
ペースが少しづつだが、落ちてい行くのは、感じた。

今回は、LAP付きでは、ない腕時計のためトータルの時間しか分からない。

途中、辛い時は、つくばマラソンの時に学んだ女性ランナーに追従して行くコト。
遥かに、私より小柄だがリズム、ペースは綺麗だ。

気持は
ゴールへ。

でも、身体は、言うまでもなく満身創痍。

私の父くらいの初老のランナーが追い抜いていく。
私も、矢島美容室コスプレランナーを追い抜いていく(笑)

34km地点に行くまで緩やかにダウン・アップの道路を走り
その先では、今回、場所取りでお世話になった「ゆっくらSQ」の白畑さんが
メンバーの為に私設エイドを準備していた。

もちろん、挨拶して過ぎて行った。

そして…

ランナーの壁、35km地点に。
そこで、差し入れいただいたパワージェル2本目をチャージ。

が、しかし

真冬、昼下がりの太陽が、容赦なく照らす。
ホントは、ありがたいはずの日差しが、
こんなに真夏の太陽のようにジリジリと焼くるように感じたのは私だけ?

ペースは、上がるどころか、ジリ貧状態で、徐々にまた、落ちていく。

私も、当初意気込んでいた3時間20分を切る目的は、
すでに、前回つくばで出した3時間26分を1分でも早く更新できたらと
弱気になっていた。

ラスト5km

給水所で、水を補給しながら走っていた時、

後ろから走ってきたランナーから

「ほら行くぞ!!、ここからが勝負だ!」と
そう、レース序盤8km過ぎで、お話したゆっくらSQの関さんでした。

よしっ、俺も男だと覚悟を決めて落ちかけたペースを上げた。

やがて、駅前まで最後の直線が現れ必死に彼に食らいつく。
下りは、置いては行かれたが、上りで取り返す。

でも、私のカラダに、感じてことのない
張りつめた震えを感じながら走った。

ラスト3kmで、だんだん関さんの背中は遠くなる。
でも、私が今ゴールまで出せるスピードの限界だった。

数キロ先まで沢山のランナーの背中が見えた。

沿道では、「ガンバレー、ラスト○kmだぁー!」と声援が聞こえる。
ココロの中でペースは、上げることは出来なくても、下げることだけは、
自分自身の中で断固拒んだ。

ラスト1km手前で
「nemoyanさん(本名で)ガンバレー」の女性二人の声が聞こえた。

そう、一昨日の晩ZUMBAで一緒に踊ったI津さんとO川さんだ!
彼女たちも10kmの部を走り終えて、応援に。

嬉しかったな♪

やがて、ゴール東石川運動公園へ。
もう、ラストスパートは、出来なかったけど、最後まで止まることなく
走るづづけた。


芝生の上、歓声を上げるスタンド、ちょうどゴール手前で、
ゆっくらSQの関さんに追いつき、ほぼ同タイムでゴール。

ゴールタイムは、ネットで3時間21分6秒でした。

3時間20分を切るまでは、行かず・・・

でも、11月のつくばマラソンから約5分の更新でした。

走り終えて・・・
今回は、彼の「ほら行くぞ!!、ここからが勝負だ!」一言が
無ければ、ベストタイム5分更新は、なかったなぁ。

ホントに、どこで出会い、助けられるかは、分からない初めての勝田マラソンでした。